薫風香る緑の中をドライブしたり、
竹林の中で竹の子を掘ったり、
畑に降りて野菜の苗に語りかけたり…。
のどかな風景の中に、ふと気付いたことがある。

最近やたらと高圧線の鉄塔が増えてませんか? 
よくよく聞いてみると、これも原子力発電が増えて、
遠くから全国くまなく送電しているからだそうな。

生活圏、工場圏など、電気を消費することの多いところの近くに
発電所があったのは遠い昔のことである。
ここにも効率ばかりを優先させ、安全性を取り残した弊害がある。

今、日本に原子力発電所は58基もある。
しかも、青森県六ヶ所村では、核燃料再処理工場が稼働をはじめました。
原発が1年間で放出する放射能の量を、再処理工場ではたった1日で放出する、と言われています。

山水を興して10年ほど経った頃(22年前)、
チェルノブイリで起きた原発事故の怖さを私たちは訴え続けました。

少しずつ増え続ける放射能の恐ろしさは遠い将来、
事故よりもはるかに怖い、ということを私たちは知らなければならない。