毎日のように見受ける子供たちが起こす事件のニュースに
戸惑うのは私だけではなかろう。
「外で遊ばなくなった子供たち」でなく、
子供たちが外で遊べないようにしたのは大人たちなのである。

家庭のしつけや学校での指導が、ことあるごとに取りあげられるが、
もっと大きな視点で議論されるべきである。

まずは大学の教養学部を大人たちが学生と一緒に学べるよう門戸を広げよう。
生涯学習は普通のこととし大学の中に取り込むのである。

専門学校もしかり、大人たちが通っても違和感を感じない社会を作ることである。
多様な年代層が学びあうことで、若者はシニア層に、
シニア層は若者と年齢や経験の違うもの同士が議論しあい、
考え方や人生観を語り合い伝え合う。

それこそが子供たちがごく自然に
社会とのコミュニケーションを身に付ける最善の方法ではなかろうか。
まずは大人の社会全体を見直すのが先である。