6~7年前のことである。
私の知る栄養学者の提唱する「200歳クラブ」に入会した。
食べ物を半分に減らすと、寿命が倍になるというのである。

私も同感だったから、その日に入会宣言をして会員になった。
すると不思議なことに、「200才まで生きる」と思った途端、
それまでの閉寒感や重苦しい肩の荷がス~ッと消えたのである。

そう急いで事業の幕引きや人生の帳尻を合わせなくてもいい。
200才まで生きるとなると、今の年令はまだ青二才なのである。
抱えている借金もどうにかなりそう…
どころか新しいことをやりたい気になりワクワクしてくるのである。

「あなたを看取るまでが妻としての責任だから…」と頑張ってきた同居人も、
自分が先に死ねる、と思ったその日から、生き生きと人生を楽しんでいるように見える。
「気は持ちよう」なのである。